LUNX 70254, built by Pullman-Standard in 1961North American Car Corp.
Bachmann 56' All-Door Boxcar stock#43-1011-K2, 1986-1987
丸孔が並んだ側梁や真四角な車体など、いかにも欧州風のスタイルだが、正真正銘のアメリカ型。1961年にプルマン・スタンダード社がサザン鉄道向に40両を製造した“オール・ドア・ボックスカー”。シャッターを全て巻き上げた後、間の案内柱を車端へ移動して、側面を全面オープンとできる。モデルはBachmann製で、実物とは雰囲気が異なる上にエバンス社製と称して売られている。次は1993年カタログ。右下のシルバーに赤文字のサザン車だけが実在（MR誌1972年12月号42頁製品紹介、Tony Cook's HPなどを参照）。
全開写真のうち1枚目は、台枠や車端部の造作が異なる試作車（SR 9800）で、Car Builders' Cyclopedia 1961年版p97から引用（手ブレーキ・ハンドルの位置は？）。2枚目は量産車で、RMC誌1972年1月号p10に掲載されているEast Penn Modelsの広告（O scale, $21.95）。
詳細はAtlas Model Railroad Forum、およびSouthern Railway Equipment Drawings and Photographs Vol. II, Book 1 p126-135を参照。前者に掲載のSR 121273は、1959年に改造された実証テスト車の様で、MM誌2005年7月号p50-52でも紹介されている。
オールドア・ボックスカーは他に、1970年代に製造のスロール、エバンス、PCF製が存在し、その中でスロール製が各社から製品化されている。
ちなみにモデル車番の実車は1972年のスロール製で、同様のカラーリング（RMJ誌2000年7月号p38）。リポーティング・マークNULXはNorth American Car Corp、Netherlands Overseas Millsへリース。小さな文字で「WHEN EMPTY RETURN TO AGENT BURINGTON NORTHERN VANCOUVER B.C.」とあり、BNファンとしては嬉しい。
2011-07-20 ウエイト追加と車輪金属化に合わせて再撮影。
2012-06-12 実車メーカーをEvansからPullman-Standardに訂正。
2014-08-28 バックマン社のカタログページを追加。
2015-03-05 カプラーポケットを交換（TransPacific R.R.を参照）。
2015-07-19 LUNX実車情報の追記など、テキストを一部書換。
2024-02-10 所蔵コレクションをガラクタボックスから移管
そのAll door boxcarは，側梁に軽量孔の無い先行試作車ですね．私は1987年にBachmann製品モデルを購入したのですが，調べてみると実車とは似ていなくてガッカリしました．その後，AmbroidとEast Penn Modelsが製品化したことが分かりましたが，入手できませんでした．
それで，Southern Railway Historical Associationが出版した図面集を求めたのです．残念ながら，いつしか情熱を失ってしまいました．
The All Door Boxcar is an advanced prototype car that does not have lightweight holes in the side sills. I purchased a Bachmann model in 1987, but when I looked into it, I was disappointed to find that it did not resemble the actual car. Later, I found out that Ambroid (HO-scale) and East Penn Models (O-scale) had commercialized it, but I couldn't get it.
So I asked for a collection of drawings published by the Southern Railway Historical Association. Unfortunately, I lost my passion at some point.